【災害時wi-fi】00000JAPANって何?【つながらない?】
私のお出かけ三種の神器は財布・スマホ・ポケットwifi。
行く先々で友人にwifi接続を許し、もはや歩くwifi化しているwifi大好き人間です。
でも、災害、停電になったときにはwifi充電なんてしている場合ではありませんよね。
基地局がダウンすればスマホだってつながらなくなることも。
そんな時、どうやってインターネットに接続すればいいの?
大切な人とどうやって連絡をとればいいの?
災害時の救世主として情報を見かける公衆wifi[00000JAPAN]ですが、実際につなごうとすると、あれ!?どこにもない!?
2019年、台風19号上陸の際には接続できなかった私。
原因や接続方法を確認すべく、台風翌日の街を歩き回って調査してみました。
00000JAPANってズバリなんなの?
知っておきたいは次の5つ。
・00000JAPANは誰でも使えるwi-fi
・パスワード、登録は不要
・提供者が「開放する」と決めた時だけ使える
・接続できるスポットの近くにいるときだけ使える
・避難所で使えることもあり
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
公衆wifi[00000JAPAN]とは
通常、wi-fiといえば、
自分や自社で契約して使えるwi-fi(自宅・会社に据え置くものやポケットwifi)
もしくは
自分で契約せずとも駅やカフェなどで使えるwi-fi(登録が必要な場合あり)
がメジャーです。
このうち、[00000JAPAN]は後者の仲間。
災害時に限り、契約しているキャリア(au,docomo,ソフトバンク,格安スマホetc)に関係なく、誰にでも無料解放されるwifiです。
先日の台風19号では、台風上陸前夜くらいから、最終的には1都13県で解放されました。
どういうときに使えるの?
大前提として、災害が起きた時という条件が必須です。
かつ、00000JAPANに参画する通信会社や自治体が「開放する」と決めた際に、開放されます。
地震や台風が発生したらいつでも使えるというわけではない点に注意が必要です。
開放しているかどうかについてはWi-Bizの公式アカウントや各キャリアの公式アカウントで情報発信されるので、フォローしておくと安心です。
▼Wi-Biz公式カウントの台風上陸時のツイート
【災害用の無料Wi-Fiが各地で稼働中】
台風19号の通過地域において、災害用の無料公衆無線LANサービス「00000JAPAN」を発動中です。
使い方は接続可能なWi-Fi一覧から「00000JAPAN」を選択するだけ。
情報収集や安否確認にお役立てください。https://t.co/DoRIUscQpx#台風19号 #台風 #拡散希望 pic.twitter.com/1qwHHjxnPe
— Wi-Biz公式アカウント (@Wi_Biz_info) 2019年10月12日
接続したいのはどんな時?接続方法は?
スマートフォンなどで問題なくネット接続できている場合には、無理に使用する必要は全くありません。
一方で、もしこんな事象に遭った際には、接続をオススメします。
- 通常の4G回線が繋がりづらくなった時
- 停電で自宅のwifiが使えなくなった時
- wifiでしかつながらない端末を使いたい時
(パソコン、ipadはじめタブレット端末など)
解放さえされていれば、スマホはじめ端末のwi-fi一覧に[00000JAPAN]と表示されます。
これをタッチすれば接続完了です。
[00000JAPAN]を使うデメリットはあるの?
[00000JAPAN]は使用時に注意したい点があります。
ここで紹介したいのは以下3つ。
①セキュリティは甘々
②通話は控えて
③どこにいてもつながるわけじゃない
順番に説明します。
①セキュリティは甘々
そもそも緊急時の連絡・情報収集用なので、セキュリティは重視されていません。
そのため、クレジットカードの情報や重要情報を扱うのは危険。
ネットバンクへのアクセスやAmazonの注文などももちろん危険。
悪い人が似たような名前のwifiを作ってハッキングすることもありえるので(完全に新手の火事場泥棒)、なんにせよ重要情報は入力してはいけません。こわい。
※[00000JAPAN]ゼロは5つが正解です
②通話は控えて
これはデメリットというより注意点。
同時に使えるデータ量には限りがあります。
セキュリティの意味もありますが、ひとりでも多くの人が回線を使えるように、通話は極力控えましょう。(通話は通信量が多い)
③どこにいてもつながるわけじゃない
先日のような台風では、これはなかなか致命的のように思います。
「1都12県で開放」と聞いた時、自分も使えると思ったのに、実際にはつながらなかった方もいるのではないでしょうか。
つながらなかったのには理由があります。
というのも、[00000JAPAN]に接続するには、
- docomo wi-fi
- au Wi-Fi SPOT
- ソフトバンクWi-Fiスポット
がつながる場所にいる必要があるんです。
(一部例外がありますが、それは後述)
それどこ?っていうと、コンビニだったりファミレスだったり、駅だったり公共施設だったり。
そう、00000JAPANはどこでもつながるわけではないわけです。
地震の時なら外を出歩くこともあるけど、ほとんどの人が自宅か避難所のどちらかにいる台風の際はつなぐことができなかった人が多いかも。
とはいえ、場所によっては近所のコンビニやカフェ、オフィスから拾える可能性もあります。
被災時、00000JAPANが開放されたという情報をキャッチしたら試しに接続してみるのは価値あり。
また、平常運用時のうちに、
- docomo wi-fi
- au Wi-Fi SPOT
- ソフトバンクWi-Fiスポット
が生活圏のどこにあるか確認しておくのも心構えとして価値があります。
なお、つながる場所にはステッカーが貼ってあります。
わたしも街を歩いて探したところ、以下のような感じで見つけました。
▼都営地下鉄の駅
▼セブンイレブンの入り口
▼ファミリーマートの入り口
▼ドトールコーヒーの入り口
その他、auショップ、docomoショップの入り口にも見つけました。
そういえば見たことある!という方も多いはず。
ぜひ、ゲーム感覚で探してみてください
他にもつながる場所が…ある!?
先ほど紹介したのは、au、docomo、softbankの3つの通信会社提供スポットでした。
が、実は他にもつながる場所があります。
それは、一部自治体の公共交通施設。
提供する可能性がある自治体は、00000JAPANをとりまとめている(一社)無線LANビジネス推進連絡会(URLは下に貼っておきます)のwebサイトから確認できます。
というのも、00000JAPANを開放するにはこの連絡会の認定事業者になる必要があるのです。
それら自体のうち、今回の台風19号で開放したのは
- 東京都足立区
- 埼玉県戸田市
- 長野県松本市
の3つのもよう。➡︎情報元
※足立区だけ認定事業者の一覧にないのですが、調べても理由がわかりませんでした。
わかったら更新しますが、ご存知の方は教えてください。
また、各事業者が被災した自治体の避難所に臨時で公衆wi-fiを提供することもあるそう。
参考:昨年の西日本豪雨時はこんな感じ
いずれにしても、公共施設で開放される=避難所で使用できるようになる、ということを目的にされています。
ちかくにコンビニ等がなくても、避難所にいけばつながる可能性はあるので、今後、万一避難することがあれば確認してみてください。
つまり、これだけ知っておいてほしい!
途中小難しい話もありましたが、要は
・00000JAPANは誰でも使えるwi-fi
・パスワード、登録は不要
・提供者が「開放する」と決めた時だけ使える
・接続できるスポットの近くにいるときだけ使える
・避難所で使えることもあり
ということ。
お世話になる機会がないのが一番ですが、有事の際には思い出してみてください。
<参考URL>
▼(一社)無線LANビジネス推進連絡会
認定事業者一覧
https://www.wlan-business.org/customer/introduction/feature
▼(一社)無線LANビジネス推進連絡会
2019年台風19号に伴う【00000JAPAN】の無料開放
https://www.wlan-business.org/archives/25535
<そもそも00000JAPANって?は以下URLから>
▼00000JAPAN公式パンフレット
https://www.wlan-business.org/.../b0990cf00929227e2fde820...
▼ソフトバンク
https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20180619_01
▼KDDI
https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20180807/2402
▼docomo
https://www.nttdocomo.co.jp/.../notice/page/191011_01_m.html